Emacsの公式Elispマニュアルを日本語化する
この記事は Emacs Advent Calendar 2019 の16日目の記事となります。 https://qiita.com/advent-calendar/2019/emacs
前回はEmacsの公式マニュアルを日本語化した。
他にも日本語化されたマニュアルがあるのかなと思い、その方のgithubリポジトリを回遊すると、elispも日本語化されていたので、そちらも日本語化してみる。
利用する環境は以下の通りである。
なお、elispマニュアルはEmacs25.1まで翻訳が終わっていたのでそちらを利用する。
日本語版elipsドキュメントのダウンロード
前回のEmacsリファレンスではmakeinfoコマンドを利用し、マニュアルを生成する必要があったが、githubを見ると、こちらはあらかじめコンパイルされたファイルが用意されていたのでそちらを利用するだけで良い。
まずは、~/.emacs.d
に移動する。
cd ~/.emacs.d/
ダウンロードする。
wget https://github.com/ayatakesi/emacs-25.1-doc-lispref/archive/master.zip
解凍する
unzip master.zip
分かりやすいように、ファイル名を変更する。
mv emacs-25.1-doc-lispref-master elisp-ja-doc
ダウンロードしたzipファイルを削除
rm master.zip
elisp日本語を読み込む
~/.emacs.d/init.el
を開いて 下のコードを書き込む。
(setq Info-default-directory-list (append Info-default-directory-list (list (expand-file-name "~/.emacs.d/elisp-ja-doc/")))) (defun Info-find-node--elisp-ja (orig-fn filename &rest args) (apply orig-fn (pcase filename ("elisp" "elisp-ja") (t filename)) args)) (advice-add 'Info-find-node :around 'Info-find-node--elisp-ja)
emacsを起動して、C-h i
でEmacsのインフォページに移動する。
そのまま、Elispの箇所にカーソルを移動させて、エンターを押す。
日本語のElispマニュアルが表示される。
あとがき
elispって現代ではなかなか学習できないジャンルなので、こういう風に日本語化されてマニュアルがあると本当に助かる。初心者の方からプロフェッショナルな方まで1度は目を通してみると良いかもしれない。
なお、ボリュームはすごい模様。